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哀しい別れ

7月5日午後5時20分頃、J子は眠るように天空へと旅立った。



昨日の夕方からちょっと元気がなかったJ子。3回目のえさはほとんど食べなかった。2階に上がる頃にはまた熱発しているようだった。枕元にかごを置いてその中に寝かせアイスノンを脇においてあげた。頭をやさしく撫でてあげるとチラッと私の方を見るJ子。とにかく休ませようと電気を消して私も横になった。朝方、起き上がっておしっこをしたので少しは身体が楽になったのかな?とにかく病院に連れて行こうと思い大人たちのお散歩やえさのため暫らくの間バリケンに入れ部屋を出た。急いで用を済ませ2階に上がるとJ子がうずくまっている。見るとかなりの量吐いてしまっていた。手や胸も嘔吐物で汚れてしまった。昨晩は熱発していたのに今度は身体が冷えてしまってブルブル震えている。J子を抱えバリケンを持って下に降り汚れてしまった手と胸を拭いてあげる。濡れたままだとどんどん熱が奪われてしまう。犬舎に行った弟に用を済ませていったん帰ってきてもらい入れ替わりに車に乗り込み病院へと向かった。先に電話は入れてあったのですぐに診てもらった。ショック状態だが直接の原因は不明。低血糖に陥っているようで即座に細い腕の更に細い血管に点滴用の針を刺す。ぐったりしててもぴくっと腕を引くJ子。痛いよね、見てて辛くなる。血糖値をあげるための薬を入れ暫らく様子を診る。大抵30分くらいすると起き上がってくるというが30分を過ぎてもいっこうに起き上がろうとしない。先生が反応を見るためにJ子ん顔にフッ吐息を吹きかけるが迷惑そうな顔をするだけ。点滴しないとだめかと点滴の用意をしに奥の部屋に先生が行った。私はJ子の様子をじっと見つめていた。急にJ子がうぇうぇとえづいたので「先生」と呼ぶと横になったまま吐くとやばいよと言いJ子を持ち上げ頭を下にする。辛そうな体制だが誤嚥しては大変だし吐かせるためにはその格好がいいようだ。おぇっと少し吐いた。診察台に戻すと少し痙攣している。腕からまた薬を入れ、そのあとレントゲンを撮った。また診察台に乗せ休ませていると今度は口を開け呼吸が苦しそうだった。先生は既に酸素室の準備をしていてすぐに酸素室に入れてあげた。入ってすぐにまた吐いてしまったがタオルをクッションにして頭を乗せ身体が横にならないように固定する。少しするとJ子はうつらうつらし始めた。「これって・・・寝てるんですか?気を失ってるんですか?」と訊ねると「窓を開けて息を吹きかけてみて」と言われ言われたとおりにするとパッと目が開いたので少し楽になって寝ているようだった。レントゲンが出来上がって先生と見た。嘔吐物が逆流して肺に入ってしまい誤嚥性の肺炎を起こしていていた。他にも気になるところはあり本当は造影剤を入れて腸等内臓の動きを見たいが今のJ子の状態では難しい。まずは酸素室で体力がつくまで入院する事となった。後ろ髪を惹かれる思いではあったが酸素室で気持ち良さそうに寝ているJ子に「またね」と言い、J子の好きな流動食を預け夕方様子伺いに電話を入れる事にして病院をあとにした。時計を見ると2時間半も病院に居た事になる。この時点で「もしかしたら・・・」と嫌な考えが頭を過ぎっていたが「元気になったJ子を迎えに来るんだ」と打ち消した。そして午後5時33分、携帯がなった。ちょうど家の電話でお客さんと話している最中で電話に出る事ができず、病院からだとは思いたくもなかった。携帯の着信記録を見ると病院からだった。「元気になったよ」そんな知らせだったらどんなにいいか・・・折り返し電話したが応答はなく電話が鳴るだけだった。実は病院は休診日で入院している仔が何頭かいて更にJ子と先生ひとりお休み返上で働いているのだった。気が気ではなかったが先生からの知らせを待つ事にして大人たちの散歩にも行かなくてはと携帯をポケットに入れ行って帰って来る度に自宅の電話の着信を確認した。連絡がついたのは6時過ぎだった。「息を引き取りました。あのあとほんとに眠るように逝った」と。予期していなかった訳ではないが切なくってたまらなかった。「迎えにいきます」でも車がなくて電車で行くと言ったら、まだ犬たちの処置が残っているけど終わったら連れてきてくれると言う。電車だと時間的に混んでいるのでJ子もかわいそうだからお言葉に甘えお願いした。9時過ぎ頃先生から電話があり家の前の道の入り口付近に居ると言う事でそこまで迎えに行った。バスタオルに包まれたJ子を抱きお礼を言って家に帰った。腕にかかる重さからJ子の死を確認した。家に入りJ子に「お帰り」と言ってあげる。みんなが「何々?」と匂いをかぎに来る。用意してあった箱にJ子を寝かせた。眠るようにの言葉通りJ子は目を閉じて寝ているようだった。身体もまだ温かみがあるし柔らかかったし。こんなにちいちゃいのに・・・箱だって果物が入っていた箱なんだよ。今晩は兄弟姉妹たちと過ごさせてあげようと仔犬部屋のサークルの脇にJ子が寝ている箱を置いた。みんなと一緒なのは1週間ぶりだね。他の仔はJ子の事など何も知らず私の姿を見るなり大騒ぎしていたが仔犬部屋の電気を消しドアを閉めた。
先生との話では亡くなったあとJ子の身体を診るとそけい部に腫れがありヘルニアを起こしているようだったと言う。たった42日間の短い命、色んなことが小さいJ子の身に起こり考えただけで胸が締め付けられる。わがまま言う事はいっちょ前に覚えちゃって、抱っこされているとご機嫌で不機嫌だと上目遣いになって。眠るように・・・あのあとはそんなに苦しくなかったのかな?傍に居てあげれなくてごめんね。無理してても連れて帰って来てあげればよかったかな?もう苦しくない?痛くない?最後のJ子の辛そうな顔が頭から離れないよ。
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by Creek_Puppy | 2005-07-05 23:26